このページは で作られています。

で作られています。

専門知識不要で本格的なウェブサイトを作成できる! 無料で試してみる 無料で試してみる

学校での体験活動


小金井特別支援学校での「読書バリアフリー体験会」

2025年6月3日(火)と5日(木)、東京都立小金井特別支援学校にて、りんごプロジェクトによる「読書バリアフリー体験会」を実施しました。小学部2・3年生を対象に、1日あたり2グループずつ、計4回の体験を行いました。今回の体験会は、りんごプロジェクトにとっても特別支援学校での実施はまだ前例の少ない取り組みであり、非常に貴重な経験となりました。とりわけ、小学部2・3年生の児童を対象にどのような読書体験授業を構成すればよいか、試行錯誤を重ねながら準備を進めてきました。「読む・聴く・さわる・感じる」――子どもたちの多様な受け取り方に応じて、どんなアプローチが届くのかを模索する中での2日間でした。結果としては、子どもたち一人ひとりが自分のペースで“お気に入りの一冊”と出会い、豊かな表情で本に触れる姿が見られたことは、私たちにとっても大きな手ごたえとなりました。この経験は、今後の特別支援教育との連携や、さらに低年齢層への読書バリアフリーの広がりに向けた、確かな一歩となるものです。
実際のスライダーの動きは、プレビュー/公開ページでご確認ください

アクセシブルな図書紹介の様子

子どもたち自ら絵本を手に取り、感覚を使って楽しむ時間や、読み上げ機能付きのマルチメディアデイジー図書体験を通じて、子どもたちは自分に合った読書方法や、お気に入り一冊を見つけることができました。授業の最後には、「どの本が気に入った?」「読みやすかった?」など、思い思いの感想を発表してくれました。

先生方からは「子どもたちが目を輝かせて取り組んでいた」「もっとやってみたいという声が多かった」とのお声をいただきました。子どもたち一人ひとりが読書にアクセスできる環境づくりの大切さを改めて実感しました。
実際のスライダーの動きは、プレビュー/公開ページでご確認ください

様々な読書方法を体験している様子

また、校内に設置されていたピクトグラムやサインの工夫も印象的でした。視覚的に分かりやすく、誰にとっても使いやすい環境整備がなされており、特別支援学校だけでなく、すべての学校で取り入れられると良いと感じました。
実際のスライダーの動きは、プレビュー/公開ページでご確認ください

校内設置のピクトグラム

また、体験会後に実施したアンケート結果からも、子どもたちにとって本に触れる喜びや、新しい読み方との出会いがあっただけでなく、先生方にも大きな気づきや刺激があったことがうかがえました。
「児童たちが積極的に本を手に取り読んでいる姿が印象的だった」「アクセシブルな図書の存在を知るきっかけになった」「読むだけが本ではないことを知った」といった声が寄せられ、あらためて、このような読書体験の場が、児童と教員双方の“学びと出会い”を生む機会となっていることを実感しています。

ご協力に感謝をこめて
今回の体験会は、小金井特別支援学校の先生方が事前準備から当日の運営まであたたかくご協力くださったことで実現しました。また、子どもたちの様子を見守り、支えてくださった教職員の皆さまの姿勢に、私たちも大きな学びと励ましをいただきました。 りんごプロジェクトの取り組みに興味を持ち、共に活動してくださったことに心より感謝申し上げます。

今後の取り組みについて

りんごプロジェクトは、2025年度、東京都の「インクルーシブな学び」推進プログラムの協力団体として登録されています。このプログラムの一環として、今後も都立学校を対象に、誰もが本と出会える出張授業を実施してまいります。(詳細は下記「東京都 生涯学習課ウェブサイトをご覧ください。)
子どもたち一人ひとりにとって「読める」こと、「自分に合った読み方がある」ことが、あたりまえになる社会へ。 これからも多くの学校や先生方とつながりながら、活動を広げていきたいと考えています。

「誰もが読書を楽しめる社会に向けて--赤羽北桜高校での出張授業

2025年6月11日(水)と25日(水)の2日間にわたり、東京都立赤羽北桜高等学校にて、りんごプロジェクトによる出張授業を実施しました。対象は保育栄養科の3年生の皆さん。読書バリアフリー法の意義やアクセシブルな図書の種類、全盲の佐藤聖一さんの話を聞き、共生社会について自分ごととして考える時間となりました。

生徒たちの素直な声と気づき

授業後に実施したアンケートには、2日間で54名が回答。感想の中に「さまざまな本のことを知れてとても良かった」「読書バリアフリーを知る貴重な体験ができた」「身近な人に知らせたい」といった声が多く寄せられました。

授業の最後に時間を確保してアンケートを記入してもらったことで、11日(64%)、25日(88%)と高い回答率となりました。

自由記述には以下のような声が寄せられました(一部抜粋):
  • 「今回のりんごプロジェクトについてお話を聞いて初めて知ったことが多くとても勉強になった。障がいを持っている人だけではなくすべての人に知ってもらいたい。」
  • 「今まで曖昧にしか知らなかったことが細かく分かると色々な社会問題や障がい者の苦労が分かって自分も助けになりたいと思った」
  • 「家族や友達などの身近に人に教えてあげて読書バリアフリーについて知ってもらいたい」
実際のスライダーの動きは、プレビュー/公開ページでご確認ください

授業の様子

グループディスカッションから生まれた“私たちにできること”

授業の後半では、「誰もが読書を楽しめる社会のために、自分たちができること」をテーマにグループディスカッションを行い、各グループが前向きなアイデアを発表しました。
以下は、その中から印象的だった意見の一部です:
  • SNSやイベントで「読書バリアフリー」を広める
  • 学校にポスターを貼ったり、文化祭の出し物で知らせる
  • 地域の図書館や小学校などで読み聞かせの機会を作る
  • 布絵本を作ったり、ボランティアでサポート活動に関わる
  • 「知る」ことから始める、自分の身近な人にも伝えていく

どの班からも、「当たり前に読めることが当たり前じゃない」「誰かの困りごとを自分のこととして考えることが大事」という気づきが感じられました。
実際のスライダーの動きは、プレビュー/公開ページでご確認ください

グループディスカッションの様子

将来、保育の現場へ——生徒の皆さんへの期待と感謝
今回授業を受けてくださったのは、将来、保育の現場で働くことを志している生徒の皆さんです。小さい頃からアクセシブルな図書に出会える環境を整えることは、すべての子どもたちの学びの基盤を支える大切な要素です。そして、それを支える保育士や保護者、教育関係者といった『大人』の理解と行動が欠かせません。

生徒の皆さんが、今回の学びを通じて、将来子どもたちに寄り添い、誰一人取り残さない環境づくりの担い手になってくださることを願ってやみません。

このような機会をいただけたことに、心より感謝申し上げます。